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Story _ 15

Theme.

ロフトをどう作る?

今回のプロジェクトは目黒区にある3棟現場です。A棟は2階LDKにロフトを置くことで特徴のある構成に。家具の配置もプランニングし、そこに合うものをACTUS様とコラボして入れていただきました。コンセプトであるアーバンリゾートモダンにマッチした住宅が完成したと思います。

Floor
2階建て
Location
目黒区

プランニング

敷地を3分割するにあたって、A・B棟とC棟は接道が違うため敷地形状やボリュームも異なり、別現場のような雰囲気でしたが、全棟共通してフラットな敷地だったので計画はしやすそうなだと感じました。

今回取り上げるA棟は北側斜線が厳しく2階建ての計画になること、また間口に対して奥行があり敷地奥が暗くなりがちではあるので、とにかく各部屋を明るくしLDKは開放的にすることを求め計画を進めていきました。

1階

1階には2部屋と水廻りを配置。一般的に1階は周りの建物に囲まれ光があまり入らないため暗くなりがちですが、この物件は南側にB棟の敷延部分があるので、その面に各部屋を設けることで十分に採光を確保することが可能に。また、不特定多数の人が通るわけではないのでA・B号棟間には植栽帯を入れ、緩やかに視線を遮れるように計画しました。

建物全体を通して暗さが目立たないようグレーを中心にさわやかさを感じる色味でコーディネートしていますが、石で立体感を出したり、ポイントでブラックやウォールナット系の濃い色味を入れることで引き締めを図る工夫をしました。床材にはウォールナットよりもさわやかでオークよりも暖かみを感じるブラックチェリー色を採用しています。

2階LDK

勾配天井のLDKに位置したロフトは階段の取り方についてたくさん話し合い、今までにない新しい構成ができあがったと思います。当初はソファの背面に階段がくるような計画でしたが、家具の配置も考え階段下をうまく利用できるようにしたいといった意見があり、掃き出しサッシ側から回り込むような現在の形に変更。これにより階段下にソファを置ける高さが生まれたので、実際に使えるリビング空間の面積も広がりました。また、掃き出しサッシ箇所は階段の高さ調整のために一段上げていますが、タイルを貼ることで縁側テラスのような雰囲気を演出することができました。

階段を上がると、キャットウォークのようなロフトとその奥にもロフト空間が広がります。1階と同様に南側からの光が入るように計画されているので、明るさを感じる空間になりました。収納として活用するほか、お子様の遊び場にしたり、お客様に合った使い方を見つけてもらえたら嬉しいです。

ACTUS家具

LDKの家具はACTUS様に依頼し導入していただきました。(初コラボです!)ブラックチェリーの床材と相性の良いウォールナット調をベースにコーディネートし、ダイニングには大理石天板の丸テーブルを。ロフト下のソファはゆったりとした奥行に厚いクッションを組み合わせていて座り心地抜群です。その他にも実用性と遊び心のあるハイクラスな家具で構成されています。仕様書と合わせて物件のイメージをお伝えしいくつか案を出していただきましたが、導入した家具は実際にショールームに足を運んでサイズ・シルエット・座り心地などを確かめたうえで選定しました。

Review

今回はロフト階段下にソファを配置するといった限定的なプランニングをしていたため、実際に家具がセッティングされて完成する現場でした。ACTUS様で素晴らしい家具をご提案いただき、より付加価値の高い物件ができあがったと思います。

Chief Producer:A.Z
注文住宅の設計士として経験を積んできたが、もっと自分の色を出した住宅を作りたいと思いアイネストに。新しい風吹かせてます。最近は海にハマっていて、休日は釣りやダイビングに出かけています。