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敷地条件が違うと住まいはどう変わる?

今回ご紹介するのは、世田谷区の住宅街に位置する3棟現場。同じ土地でありながら敷地条件の異なる3棟の特徴を活かしたプランニング・コーディネートで構成しました。
プランニング
更地を見た際は、角地かつ高低差のない土地で北道路は幅員が6.0mと広く、駐車がしやすそうだなという印象を持ちました。

下記のような3区画に分けたことで、それぞれの特徴を活かした計画が必要でした。

A:角地(北道路・東道路)の各道路を活かした2台車庫の計画
2階以上の採光◎
B:全面道路は北道路で高さ制限が緩い→3階建てが可能
ただし、両隣(A棟・隣地)の3階建てに挟まれるため明るさが懸念点
C:北側が隣地境界のため高度斜線が厳しく3階建ての計画が難しい→2階建てに
2FにLDKを計画することで高天井や勾配天井など広がりを感じる構成にできる
A棟
角地でたっぷりと採光が取れるため、建物自体も内装もダークカラーをベースとした重厚感のある大人な空間に仕上げました。


玄関はどちらの車庫にも出やすい位置に配置


外部床の素材はあえて隣棟と合わせ統一感を(左:B棟側/右:C棟側)
玄関へ入り迎えてくれるのはインパクトのあるスケルトン階段。高度斜線の都合上階段は2基で構成していますが、1階から2階に上がる階段をスケルトン階段とし玄関の目の前に配置することで広がりを感じる豪華な玄関空間を演出しました。





2階にはLDKと水廻りを配置。角地を活かした2方向から光が入り込むため、ダークカラーのコーディネートでも暗くなりすぎず程よくバランスが取れたと思います。リビングの意匠壁にはSPIVERというイタリア製の塗料を初めて使用しました。色やパターンをカスタムしてオリジナルを作れる商品で、今回は骨材とスクラッチ柄を加えた仕様でオーダーしてみました。骨材とスクラッチ柄を入れることで質感が増して、タイルやアクセントクロスでは出せない塗装ならではの印象的な壁面になったと思います。






また、照明器具については3棟でPanasonicの筒状のシリーズのものでリンクさせています。ペンダント照明とブラケット照明があり、灯具先端のパターンもいくつかあるので組み合わせ次第で様々な雰囲気を演出できる優れものです。使いやすかったため今後も使用していきたいですね。(A棟はブラック)


B棟
3階建てに挟まれているため立地的に暗くなりがちということもあり、A棟とは打って変わって白を基調とした明るく爽やかなコーディネート、住みやすさを重視したオーソドックスな間取りを目指しました。




玄関は奥行きのある土間とミラーでさらに広さを感じる


2階の階段室には展示会で一目ぼれした名古屋モザイクタイルのグリーンタイルを採用しました。マット感と艶感の組み合わせで表情がよく、シンプルになりがちなホワイトやライトグレーの空間に程よい色味を加えてくれて気に入っています。


広々としたLDKは、一部を勾配の羽目板天井にしてさらに開放感を感じられるような工夫をしました。また、羽目板天井を照らすように間接照明を忍ばせることで雰囲気のある空間になったと感じています。







ゴールドの照明で空間にアクセントを。
照明器具は空間のアクセントになるため、タイル等と同じくらい大事にしています
C棟
高度斜線の影響を受けてしまうC棟は、3層目にルーフバルコニーを設けた2階建てで、アーバンな雰囲気を感じるコーディネートでまとめました。




2階建ての2階部分は屋根形状を活かした勾配天井や高天井にすることが可能です。今回は2階にLDKを持ってくることで、天井方向への広さが印象的な家族みんなが居心地よく過ごせるLDK空間が実現しました。




高天井や勾配天井の立ち上がり部分には木目を使用。優しい雰囲気を出しながらアクセントにもなっている

リビングのコルクタイル


2階にも洗面台を設置
C棟の1番の見所はランドリーが一帯となった1階洗面所です。脱衣所を作ると洗面・ランドリーともにこじんまりとしてしまったため、あえて脱衣所は作らず、大空間でインパクトのあるスペースとしました。乾太くんを実装した大きな造作棚は収納量はもちろんのこと、アイロンをかけたり洗濯物を畳んだりなど作業台としても活躍します。また、天井にはハンガーパイプも付けて使い勝手を意識しました。






今回は「同じ間取りを並べる分譲」ではなく、「1棟現場を3つ手掛ける」想いでプランニングに挑みました。同現場ではありますが、それぞれの敷地条件をうまく活かした間取りとコーディネートで計画でき個性豊かな3棟が完成したのではないでしょうか。